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双子パパの脱サラ日記〜子供との時間を大切にして生きる実証実験〜

テレビ一筋だった40歳。扶養や住宅ローンを抱える中とりあえず脱サラ。このブログでは、赤字生活で始まる無鉄砲な脱サラから事業成功までの過程を包み隠さずリアルタイムでお伝えします。当面の着地点は「好きな時に好きな場所に旅。家族みんなで。時に一人で」。

✅納品して思う「アルジャーノンに花束を」を読んでいて本当に良かった

HPを納品した。

 

お客さんも喜んでくれた。

うれしい。

 

制作をお願いたトリッキーな友人に感謝したい。

見事仕事を完遂した。

 

途中で挫折しかけた僕を

うまくコントロールして導いてくれた。

 

ありがたい。

 

感謝が自然と湧き上がるこの感覚は

人生でほとんど初めてかも知れない。

 

人生のすごさ

生きるすごさを実感してしまう

 

アルジャーノンに花束を

最近「アルジャーノンに花束を」をよく思い出す。

 

知的障害者が、脳科学者による実験で

天才に変わるというストーリーだ。

 

アルジャーノンというのは実験対象のマウスで

マウスで成功した実験を主人公(チャーリー君)に実施するという設定。

 

成長していくことの視点

ただ、この本はストーリーを楽しむ以外に

もっと重要な点がある。

 

天才に変わっていくまでの「視点の変化」だ。

 

人が成長していく上での「視点の変化」を見事に書き切っている。

 

言葉遣い、文体、リズム、世界観…

 

これはまさに、僕たち自身が成長していく様子を本という小宇宙に見事にまとめげた名著である。

 

そしてまた、ビジネスの世界で「新参者」から上に登り詰めていくまでの体験過程を

文章に擬態化した作品という見方も、できなくもない。

 

三者三様で成長していく

会社を辞めて3年が過ぎ

「脳波の流れが変わってきた」と実感する。

 

視点や発想が変わってきた。

ビジネス脳になってきた。

 

今まで全く見えていなかった世界が

おぼろげに見え始め

少しずつ霧が晴れていくような感覚に陥る時がある。

 

ただ「見えた‼︎」と思った時はすでに落とし穴で

一生おぼろげなところを見つめたまま生きていくのが人間の使命なんだなと感じ

日々、足元を確認している。

 

それでもやはり「アルジャーノンに花束を」のチャーリーのように

以前はすごく背中が大きく見えた諸先輩方も

等身大に見えてくる。

 

同時に先方の態度も変わってきた。

 

リラックスし始めた僕をみて

先輩方にはいろんな反応がある。

 

「よくここまできたな」と歓迎してくれる人もいれば

「仕事回してくれよ」という人もいる。

 

こうした変化に対する戸惑いが

それほど大きくないな、と感じる。

 

それはまさに

「アルジャーノンに花束を」を読むことで

短時間で急激に変わっていく視点を擬似体験したからだと思う。

 

自分の視点の変化を

チャーリーの言葉に置き換えることで

自分を客観視することができる。

 

今回の仕事でさらに楽しいことがあった。

 

トリッキーな友人の変化〜というか成長〜を

間近で見ることができたことだ。

 

彼は今回のHP製作で

「メキメキ」と音が聞こえてきそうなくらい

腕を上げた。

 

すごい、と思った。

 

HP作成とは

多くの人たちがやっていることだけど

需要が終わることがない。

 

供給も足りることがない。

 

それは

HP製作能力と

人との打ち合わせ能力を兼ね備えた人が

いないからだ。

 

HPは広告に求められる「印象」と

ニュースに求められる「説明」を両立せねばならない。

 

しかし僕が知る限り

この両立を図れる人は

この世にそうはいない。

というか

僕はただの一人も知らない。

 

だから複数人でやることになるが

複数人でやるには間を埋めるための言葉の表現が確立されていない。

 

言葉での調整が難しいのだ。

 

発注主は言葉で発注できないし

製作者は言葉で印象を説明できない。

 

「こんな感じのHP」にしてほしいとは言われが

全く同じでいいということは絶対にない。

 

製作者側も

HP参考先とお客が

互いが唯一無二の存在である以上

同じものなど絶対に作れない。

 

必ず些末な違うは生まれる。

 

ただその微妙な差を

製作者が言葉で説明できない。

 

だから「いいHP」を作るのはとても難しい。

 

今回も間に入った僕が

途中で心折れそうになった。

 

納品したものに直しが入った。

 

直しが嫌いな僕は

「お客さん、先に言ってよ!!」

と頭に血が上った。

 

結果的に

「やってられるかー!!」

とちゃぶ台を返した。

 

しかしトリッキーな友人は

僕の気性の荒いことを承知しているので

そのまま「はいそうですか」とはならなかった。

 

「まあまあ」と僕をいなした。

 

「まあまあ」と言われて納得する人間でないことも知っているので

彼は「相場心理学」を持ち出して僕をいなした。

 

「HPの打ち合わせはとても難しい。そんなことは客に求めるのは筋違い。一度納品してからが勝負さ。人はお金を払う段階になってようやく本気に考えるんだ。世の中そんなもんだ」

 

なるほど。

 

「相場心理学」にコロリといなされて

作業を再開した。

 

その間中彼は

「自分の説明力不足」

「こちらの製作レベルの低さが原因」

やっぱりしびれを切らして逃げようとする僕を引き止めた。

 

そして彼は僕をうまく操り

淡々とお客の要望を確認させ

淡々と作業を進めていった。

 

気がつけばずっと彼の指示に従っていた。

 

HPに使っている動画も

さんざん直させられた。

 

操られるのがこんなにも楽なのかと感心したくらいだ。

 

お客も

会ったことのない

トリッキーな友人を信用し始めた。

 

僕は打ち合わせ中

嫌なことをやるときに一瞬表情に出るらしく

お客にとって頼みづらいことがあるようだった。

 

だから率先して

直しに対応する製作者が

ありがたいようだった。

 

お客は直してほしい

製作者も直したい。

 

そこで、間に入る僕が

断れる理由はなかった。

 

僕は通訳業務をこなすことにした。

 

お客の言葉を製作者風に翻訳し

製作者の言葉をお客のために翻訳した。

 

中国語通訳の経験が役に立った。

 

でも通訳ではないので

伝えるべきものと

そうでないものを分別した。

 

僕も二人の意見に意見して

調整した。

 

結果的に

お客、僕、製作者3人の考えを持ち寄ることになった。

 

3人の意見を持ち寄って

議論して、みんなが納得できるものが採用された。

 

感性だけは製作者に任せることにした。

バラバラになって一貫性のないものになるとのを避けたかったし

製作者の感性が一番信用できる

洗練されたものだった。

 

最後は3人みんなが納得できるものになった。

 

この間中

僕は製作者のHP上の能力向上を目の当たりにした。

彼も「壁の連続だったけど何とか乗り越えられた‼︎」と振り返ったくらいだ。

 

お客はコンサルさせてもらっている方だった。

 

納品したHPや動画をダメ出しされた。

 

いつの間にこんなに成長していたんだ…

と感心させられた。

 

そして何より

製作者の友人に成長するための気付きを与えてもらい

というかいろいろ教えてもらい

お客にも鍛えられた。

 

生きるってすごい

大満足しすぎている僕に

製作者の友人は

「まあでもHPからお客取れなかった意味ないからね〜」と

釣れない返事。

 

サザエさん問題を熱弁していた人間とは思えない成長ぶりだ。

 

40歳。

石器時代だったら土に帰ってもおかしくない年齢。

 

そんな年齢なのに

いまだにアルジャーノンに花束を的な経験ができている。

 

さらに…

家に帰れば文字通り成長続ける双子が元気いっぱいに出迎え、きょうあったことを元気いっぱいに報告してくる。

 

感謝し感謝され

自分の存在意義が触感のようにわかる。

 

生きている実感がある。

 

ああ

脱サラして本当に良かった。