新型肺炎は、
僕たち一般市民を支配するいいチャンスなのかも知れない。
Twitterで中国語の呟きを見ていると
次の日の朝刊を読んでも
目新しい情報がない。
でも、
おとといの朝刊に
ものすごい情報が掲載されていた。
ぜひ多くの人にみていただきたい。
中国政府は
監視カメラやビッグデータを駆使した
個人情報の収集を進めてきた。
習近平反対派の摘発につなげている。
そして、
この新型肺炎に乗じて
さらに「監視システム」の構築に乗り出している、という。
以下、記事の重要なところを
簡潔に説明したい。
「社会行動を維持ししつ、感染症を阻止」
この両立には
下々に有無を言わせぬ
中国らしい方法だった。
浙江省(上海の隣)のタクシー運転手が感染。
データを駆使し、感染者の乗客200人を特定した。
つまり、
既存のシステムで
ここまで追跡ができてしまうのだ。
そして恐ろしいのが次だ。
この記事には、
2点、隠されたポイントがある。
お気づきになられた方は
きっと「中国通」か「経済通」の方だろう。
1点目は
「アリババと政府が開発」。
アリババとは、中国で
電子決済サービス最大手であり、
ネット販売サイトの最大手だ。
アマゾンジャパンと楽天が一緒になったような感じ、
と言っても足りないスケールの会社だ。
そんな会社が政府とアプリを開発した。
これが意味することは
「数億人のビッグデータを政府が利用可能になる」
ということだ。
想像してほしい。
「アマゾンジャパンが
あなたの住所氏名年齢、購入・閲覧履歴を日本政府に提供できる状態」
だったら??
2点目は
「アリババ」という会社が日本とも強く関係している、ということだ。
アリババ上場、筆頭株主ソフトバンクGに追い風
- 2019/11/26 20:05
- 日本経済新聞 電子版
アリババとソフトバンクの関係は深い。
ソフトバンクグループが進める電子決済、Paypayのシステムが作られる以前から
アリババは電子決済を既に中国で広めていた。
アリババの仕組みづくりがあってこその
Paypayなのだ。
ちなみに創始者は特徴的なので
この機会にご覧になっていただきたい。
カッチカチである前提で
次の記事を読むと…
利用者の健康状態を「赤、黄、緑」に区分。
「緑」でなければ職場や公共施設に入れない。
このシステムを
浙江省(上海の隣)や四川省(湖北省の隣)が先行導入している。
つまり、
このアプリを使わないとどこにも入れない、ということだ。
黄色で7日強制隔離。
赤なら14日。
虚偽報告で処罰の可能性。
「緑」でなければ地下鉄も乗れない。
「強制ではない」というが
「提示を求められる」ので
やっぱり強制だ。
これが全国に広がる予定だという。
中国は特に
西部のウイグル族(トルコ系の人たち)に対する監視を強めてきた。
この新型肺炎をチャンスに変え
アリババが持つ膨大な個人情報を我がものにしようとしている。
中国政府はDJIというドローン最大手の会社(深センに本社)とも組んでいる。
DJIは世界市場を圧巻している。
ドローン販売全体の8割がDJI産だという。
DJIの商品が
「安価で高性能」だからだ。
ただ業界の人たちはこぞっていう。
「いくらなんでも安すぎる」。
ドローンを先駆けて導入した
とある制作会社の社長は言う。
「どう考えても300万するものが、DJIだと30万円」。
そして彼は続けた。
「DJIの商品が安いのは中国政府が資金援助しているから。
見返りにDJIの商品で撮影したビッグデータを
中国政府が収集している」
そう考えると、
辻褄が合うのだという。
都市伝説だろうか?
いや。
中国で2年生活し、中国人と結婚した僕は、
この説を、直感的に信じた。
記事の最後の〆。
「緑」の人がスーパーに行ったら「黄」に。
決済履歴、移動履歴が全てわかってしまう、というわけだ。
これがアリババでできるようになったということは
ソフトバンクでも可能になるということだ。
ビッグデータをほしがらないわけがない。
(マスコミ界では「一番内閣支持率を調査している」のは
この恐ろしい監視システムは、
日本にいつ、どういう形で入ってくるのだろう?
さすがに少し先の話だろう。
とぼんやり思っていた。
そして今朝。
#モーニングショー
「AI」といえば聞こえはいいけど
人間は、AIという名の「個人情報の集積」にアクセスできるわけか…
Twitterからの個人特定なんて、
キャリアやNTTが協力すればすぐにできる。
…
このシステム作りに
ソフトバンクはどれだけ絡んでいるんだろう?
僕はYモバだけど別に覗かれて困る情報もないし
まだ覗かれるような存在でもないからいんだけど。
社会はどうあれ、
僕はとにかく日々の生活を送らねばならない。
久しぶりにニュースの編集で時間ギリギリに追い込まれ
ヘトヘトになって帰ったら
双子が出迎えてくれる。
きょうは春から通う幼稚園の制服を買ってきたらしい。
なんか親であることをこれまでで一番強く実感した。
君たちが大きくなる頃
どんな社会になっているんだろう?
パパはとにかく
どんな社会にも適応できる人間に育てるよう、と思っている。
芯があって判断力があって、
優しさが経済力を生むことを知る人間に。