「そろそろゲストハウス、本腰入れてやりますか~」
という気になった。
外を見れば、
山形の冬には珍しく、快晴だった。
とりえあず、冬の優しい太陽を浴びながら
庭でコーヒーを飲む。
自由っていい。
手帳も持ち出し、やることをメモしていく。
セルフリノベに最低100万円。
寝具等に50万円。
計150万円。
↓
クラウドファンディングに挑戦してみよう。
↓
「お金集まっても開業許可おりない」は絶対避けたい
↓
開業の許可は確定しておきたい
↓
まずは保健所に行こう
ということで、
保健所に向かった。
「事前相談に必要な書類」がそもそもよくわからなかったのだ。
「循環ろ過の経路図」ってなに??
僕は行政が恐ろしい。
公務員が恐ろしい。
近づきたくない。
あの「極力仕事したくないっす」
「断るときは理路整然と全力を尽くす感」が
たまらなく恐ろしい。
僕の取材の経験で
「公務員の大多数はどうしようもない」
というのが結論だった(超優秀な方も大勢いる)。
もはや、文化も違えば常識も違う外国人だ。
しかも、
とある山形市役所職員が
「保健所はヤバい」と話していた。
「ほかの市町村で実施例がある」と
教えてあげないと、
許可が下りないことが多々あるらしい。
1回NGを出されたら、
永遠にNGになる気がしてならない。
ますます近づきたくない。
でも、ゲストハウスオープンするうえで
行政からの許可は避けて通れない。
僕はさわやか太陽に背中を押さながら、
意を決して保健所の扉を叩いたのだった。
「生活衛生課」に案内された。
部屋の中は、
公務員集団独特の、どんよりとした空気が漂っていた。
ああ恐ろしい。
僕はおどおどしながら、
敢えて無言を貫く。
公務員に余計な言質を
取らせることは命取りだ。
ああ恐ろしい。
僕は相手が口を開くのを待った。
「どうされましたか?」
「ゲストハウスオープンに関する書類で教えていただきたくて…」
担当は40代と思しき女性だった。
彼女は無表情のまま僕を別室に案内した。
そして椅子を進めた。
僕は彼女が先に座るのを待った。
彼女もまた僕が先に座るのを待っているようだった。
さすが公務員。
クレームを入れられるような言質をとらない。
話が始まるとまず彼女は聞いた。
「どちらで開業する予定ですか?」
「山形市です」
すると、彼女の表情が一瞬パッと明るくなった気がした。
そして続けた。
「あ~山形市は管轄がこちらではないんです~」
あ~そうでした。
県の保健所業務が、山形市に移管したのでした。
それ、俺原稿書いたことあるわ…
「特に目玉とされるのが、保健所業務です」みたいな…
でも
おかげで一気に空気が和んだ。
何を聞いてもいい気がした。
せっかく来たので一応聞いてみる。
「『循環ろ過の経路図』ってなんですか??」
「あ~それは温泉施設とかに必要な奴です。
アパート改装されるのであれば、提出の必要はないはずです。
詳細は山形市にご確認いただければ」
そういって彼女はにっこり微笑んで見せた。
そうか~
ずっと危惧していた「循環ろ過の経路図」は必要ないのか~。
これでだいぶ気が楽になった。
僕はさわやかに礼を言って
保健所を後にした。
と思ったら…
「営業施設の構造設備を明らかにする図面」
も必要だという。
CAD図面でいいと思い込んでたけど
どうなんだろう?
これじゃ「構造設備」は明らかになっていないかな。
ま、あれこれ考えず、
とりあえず相談に行ってみるか。
今年中に提出書類の目途をつけたいな。
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