「したいことをしよう」と思っていたおり、
友人が「YouTubeでアフリカロケとか楽しそう」と呟いた。
我々二人の間で、何度となく交わされた会話だった。
旅チャンネルとしては「ジョーブログ」が有名だけど、
僕は、正直羨ましかった。
そして、悔しかった。
こんなものを作りたい、と思っていた僕は、
まっすぐに実行しているジョーに嫉妬しているのだろう。
素直に「ジョーブログ」を楽しむことができなかった。
僕の夢は「世界ウルルン滞在記」を作ることだった。
外国の文化を紹介する番組を作りたくてテレビマンを目指した。
でも、山形のローカルテレビでは、実現するのは難しかった。
よし。
やろう。
2か月休んで、僕の方向性も見えてきた。
とりあえず、やりたいことで、やれることからやろう。
YouTubeで「山形のラーメン屋めぐりして、中国語で発信する」というあたためていた企画を、実行することにした。
編集機セットは揃えた。
最強メンバーでやれることになった。
あとは、ロケをするうえで、最低限、ワイヤレスのピンマイクが必要だ。
つまり、
・カメラと無線でつながるマイク
・ネクタイピンのように、胸元にくっつけるマイク
が欲しい。
テレビの技術屋さんは「最低10万円は必要」と教えてくれた。
でも僕は「今の時代、もっと安いのがあるはず」と思い、ネットで探した。
毎日何かしらネットで「調べる」作業ばかりで、
いい加減「調べる」のにも嫌気がさしてるけど、
「やりたい」と思うことを調べるのは、苦じゃない。
ほどなくして、それらしいものが見つかった。
値段は4,000円ほどだった。
驚くほど、安い。
商品説明をよく読みこんだ。
基本、アンプなどにつなげることを想定している商品のようだが、
撮影用カメラに接続して使用できるようだ。
僕は、ほかにも似たような商品と見比べた後、この商品を購入することにした。
この金額なら、失敗してもあきらめがつく。
届いてすぐに商品をチェックした。
箱がかっこいい。
いい感じだ。
箱が音声機材っぽい。
作り手側のプライドを感じる。
期待しながらパカリと開ける。
おお!!
いいぞ!!
これはますます期待できそうな感じだ。
カメラにつけてしまいたい衝動を抑えながら、説明書を開く。
うわ…
もろ中国パソコンで日本語打った時の書体だ…
あっ、深センの会社!!
やっぱり中国製か…
だから激安なのか…
一気に不安になる。
説明書を読んでいると、明らかに日本語がおかしな点がいくつか…
でも、日本人が手を加えていない割にはずいぶん上手な日本語だ。
一通り説明書を読んでわかったこと。
設定は特に必要なく、電源さえ入れれば、
勝手に発信機と受信機が接続してくれるようだ。
とても簡単だ。
カメラと受信機をつないでみる。
おお!!
これなら特に撮影の邪魔になることも、機材に負担をかけることもなさそうだ。
いいぞいいぞ。
問題は、ワイヤレスのピンマイクのほうだ。
スイッチを入れる。
カメラにヘッドホンをつなげ、音を確認してみる。
「ザー」という音が大きい。
むむむ。
マイクがちゃんと音を拾ってくれるが、
こう雑音が大きければ、使い物にならない。
受信機と送信機を離したり、マイク同士を離したりしても、変わらない。
むむむ。
これはダメか?
他にもいろいろいじってみる。
カメラ自体の録音レベルを下げるとどうなる?
「ザー」という音は聞こえなくなった!!
おお!!
と思ったが、マイクの音も聞こえない。
ムムム。
じゃあ、マイク側の音量を上げるとどうだ?
「ハ・ハ・ハ テストテスト」
おお!!
クリアに聞こえるではないか!!
これならロケで使える!!
【実証実験】 FerBuee UHF ワイヤレスマイク音声テスト3 離れた距離ではどうなる?
後は耐久性だけが懸念されるが、壊れたらまた買えばいい。
よし、これで「撮影からアップロード」までの機材は揃った。
後はロケだけだ。
日本が誇るラーメン文化。
そのラーメン量の消費量がナンバー1の山形。
山形にうまいラーメン屋は数えきれないほどある。
きっと台湾人を魅了するネット番組を作ってみせる。
楽しみだぜ。
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