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双子パパの脱サラ日記〜子供との時間を大切にして生きる実証実験〜

テレビ一筋だった39歳。扶養や住宅ローンを抱える中とりあえず脱サラ。このブログでは、赤字生活で始まる無鉄砲な脱サラから事業成功までの過程を包み隠さずリアルタイムでお伝えします。当面の着地点は「好きな時に好きな場所に旅。家族みんなで。時に一人で」。

ラグビー三昧の日

心配された天気は、台風一過で青空だった。

 

酒田市までの移動中、初対面のディレクターと、ポツリポツリ、お互いの話をした。

時折、天気を心配した会話を挟みながら。

 

2時間の移動で、ちょっとした信頼関係を築けた後で、

僕らは

「グランド、思ったよりずっといい状態ですね」と

頷きあった。

 

きょうはラグビー花園の、県予選準決勝2試合が行われた。

 

僕は試合の撮影業務。

 

 

出発前、去年の映像を見せてもらったので、撮影の仕方はだいたいわかった。

 

動きの速いスポーツ撮影は好きだ。

 

僕のチャカチャカした性格と相性がいい。

 

でも、ご多聞にもれず、僕もラグビーのルールはよくわからない。

 

右目でファインダーを覗きながら、左目で他の選手の動きを追う。

 

 

高校生の選手たちは

「右右!!」

「左左!!」

などと、ラグビー独特の掛け声を上がる。

 

と思えば

「もっと声出して!!」

などと、多くのスポーツに共通する掛け声が聞こえてくる。

 

次の動きの予測があまりできない僕は、終始広めの画角で撮影した。

 

編集しやすいよう、時折アップ目や、さらに広い映像も撮っておく。

 

前半後半各30分×2試合の撮影は、あっと言うまだった。

 

 

帰りの車では、初対面のはずのディレクターと少しずつ、

打ち解けあった会話を交わすようになった。

 

彼が、テレビ業界ではあまり知り合えない「本好き」であることもわかった。

 

彼は

「この業界の人と話をしてて、本で盛り上がるのは初めてだ」

と言った。

 

僕にとっても珍しいことだった。

 

後輩の記者に

横山秀夫(「クライマーズ・ハイ 」など)

池上彰「記者になりたい! (新潮文庫)」を読むようススメてみても、

誰も読まなかった。

 

取材手法が包み隠さず書かれた良書だったが、皆関心を示さなかった。

 

そもそも本を読むと言う習慣のない人がほとんどだった。

 

 

彼は

吉田修一が好きだ」

と言った。

 

あまり小説を読まない僕は、正直に

「知らない作家だ。オススメを教えて」

と言うと、

彼はしばらく考え

パーク・ライフ (文春文庫)が入門書としてオススメ」

と教えてくれた。

 

読んでみよう。

 

彼も僕の好きな作家を尋ねた。

 

僕は迷わず

高野秀行

と答えた。

 

「辺境ライター」を自称しているが、

あまりとがった感じがせず、自然体でバカなことをやっては笑わせてくれる作家だ。

 

モットーは

「誰も行かないところに行き、だれもやらないことやり、それを面白おかしく書く」。

 

「エンターテイメント・ノンフィクション」なる分野を開拓中の作家だ。

 

入門書はこれだろう。

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

怪しいシンドバッド (集英社文庫)

 

 

彼は、現地の言葉を習得し、現地人の中に入り込む。

 

文化人類学的に分析する視点は、もはや民族誌でもある。

 

さらに確信犯的に笑わせてくるから、とても面白い。大好きだ。

 

 

そうしているうちに、あっという間に山形に到着した。

 

そして僕らは

「夜はスコットランド戦ですね。こんなラグビー三昧の日も珍しいですね」

と笑いあって別れた。

 

 

僕は、きのう妹が分けてくれた2日目のおでんを頬張りながら、

広いリビングでドキドキしながらをラグビー(カメラワーク)を観戦した。

 

そして、勝利に1人、拍手した。