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双子パパの脱サラ日記〜子供との時間を大切にして生きる実証実験〜

テレビ一筋だった39歳。扶養や住宅ローンを抱える中とりあえず脱サラ。このブログでは、赤字生活で始まる無鉄砲な脱サラから事業成功までの過程を包み隠さずリアルタイムでお伝えします。当面の着地点は「好きな時に好きな場所に旅。家族みんなで。時に一人で」。

「信金」は独特の世界なのか?②

前編(「信金」は独特の世界なのか?①

 

 

8月2日

2号物件の引き渡しが終わった。

 

僕は去っていく不動産屋を追いかけてお礼を述べた。

 

そんな僕を、信金の支店長と担当者が僕を待っていた。

 

支店長は

爽やかな表情で「おめでとうございます」と言った。

 

さすがだなと思った。

 

信金の担当者は

「領収書の方、お願いします」と言った。

 

僕は心底うんざりした。

 

でも笑顔を崩さぬよう意識しながら

 

「予め言われていれば持ってきていたんだけどなぁ。

 家に取り来てもらってもいいんですよ」

 という言葉をぐっと飲み込み

 

「きょうは予定が入っているので、来週でいいですか?」とかわした。

 

昼寝したいな、というのがきょうの予定だった。

 

 

8月5日

月曜、彼の携帯から電話がきた。

 

僕は領収書の催促かと思った。

 

電話は担当者のものだったが、電話に出たのは違う人だった。知らない人だった。

 

「不動産取扱手数料2万1000円をいただくのを忘れた。

 つきましては口座からひかせていただきたい」というものだった。

 

えっ?

 

何それ?

 

不動産取扱手数料??

 

 

融資申し込んでから3カ月、全くそんな話したことないじゃん!!

 

終わってから後出しジャンケンで請求するってありなの??

 

筋が通らなくないですか?

 

しかも担当者からでなく、忘れていた当人から連絡が来るという不自然さ…

 

僕は

「はいわかりました」とは答えることができず

 

「とりあえず後日伺う際ご説明いただけますか?」と聞いてしまった。

 

こんなこと深掘りして嫌な思いをさせても、いいことはないと思うのだが、

信金の仕事の進め方に疑問が残りすぎて、もうスルーできなくなっていた。

 

一方で「電気工事屋を紹介してもらう」話はスルーされているのだ!!

 

 

8月6日

翌日、僕は信金の担当者に電話した。

 

「電気工事屋さんを紹介する件どうなっていますか?」と聞いた。

 

「1件聞いてみたんですが、今忙しいので他のところ当たってみてくれと言われまして…

 今もう1軒に聞いてみて返事待ちです…」

 

という。

 

僕は散々

「今は一番忙しい時期なので、落ち着いてからでいい」と

 

言っていたのだが、そんなことは彼の記憶からは完全に消えているようだった。

 

 

そして彼は

「領収書の方お願いいたします」と念押しするのを忘れなかった。

 

僕は

「ご紹介いただく件が済みましたら、お届けにあがります」とさらりと答えた。

 

すると彼は

「当たってみますが、個人の方なので夕方にならないと連絡が取れないと思います」とすがりついた。

その発言を2度繰り返すことを忘れなかった。

 

僕は

「全然構いません」とやはり2度繰り返した後

「だから先週の段階でお願いしたわけです」と付け加えると、彼は押し黙った。

 

 

再び電話がなるのは夕方以降になるかと思っていた。

 

しかし、すぐに電話が鳴った。

 

「来週だとなんとか都合つけられる会社が見つかった」という。

 

会社?

 

「それは、料金的にもご相談に乗ってくださる方なんですか?」と聞くと

 

個人事業主ほどでは…」という。

 

聞けば、信金のはす向かいにある会社で、とりあえず安易な方向で仕事を片付けようとしていることは見え見えだった。

 

僕の意思が固いことをようやく悟った彼は

「また連絡します。でも個人は夕方にならないと連絡がつかないと思う」と言い残し、電話を切った。

 

しかし、やはりすぐ電話が鳴った。

 

「個人で請け負ってくださる方が見つかった」という。

 

僕は、要求した分、たくさんの、しかも心を込めた「ありがとうございます」を繰り返した。

 

電話を切って思った。

 

ほらみろ。やろうと思えばすぐできることじゃないか。

 

彼の仕事はいつもそうだ。

 

自分が要求する仕事は激しく催促するが、僕がお願いしたことはおざなりだ。

 

彼に悪意があるわけではもちろんない。

 

彼も自分の仕事の処理で精一杯なのだろう。

 

でも、と思う。

 

僕はなめられすぎたのだ。

 

金を貸してくれるのは彼じゃない。

 

信金という組織だ。

 

保証協会というバックあってだ。

 

彼に遠慮しすぎていたようだ。

 

 

彼は、すぐにでも僕が来社するとでも思ったのだろう。

 

僕が

「伺うのは夕方になる」というと

 

「夕方は東根に行かねばならない」と

 

暗に午前中来るよう求めた。

 

 

無理ですがな。

 

こっちだって忙しいんです。

 

 

これが信金の仕事の進め方なのだろうか?

 

彼の仕事の進め方がこうなのだろうか?

 

それとも世の中(山形)の仕事の進め方がこういうものなのか?

 

 

会社を辞めた後

「人の失敗や間違いに、もっと鈍感になりたい」

と思うようになった。

 

自分のために。家族のために。

 

でも、意識的に鈍感になると、ときに足元を見られたり、なめられたりする。

 

僕は、情緒不安定な父と、顕示欲の強い母の元、4人兄弟の3番目として生きてきた。

 

僕の要求は、常に、黙殺されるか抹殺されてきた。

 

要求のし具合、というのが、僕には全くわからないまま育ってきた(ということに気付けたのは大きい)。

 

僕は

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」という小説の冒頭を思い出していた。

 

 

草枕・二百十日 (角川文庫)

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