NHKBS1で「世界のドキュメンタリー」という番組を放映している。
今回観たのは「壊れた夫婦の修復法」。
イギリスの女性セラピストが、夫婦の関係修復する過程を追った番組だった。
夫婦だからこそ、親しいからこそ、子供時代の経験が直接影響してしまう、という。
この相談者、妻のカレンは、父との関係がよくなかった。
それが、夫婦の関係づくりに影響しているという。
非難されて育った人は、他人から非難された時、より敏感に反応してしまうという。
このことに気が付いた相談者のカレンは、ホッとした表情を見せた。
ずっと長い間囚われ続けた呪縛から逃れたようだった。
そしてまた、両親の夫婦関係が、自分の結婚相手との関係に影響を与えるという。
その原因の奥深くまで踏み込めるか、それが何かを掴む手伝いをするのが、セラピストだ。
そして…
夫婦関係のよくない過程で育った子供は「自分らしく振舞うことができなくなる」。
自己肯定感が低くなる、ということだろう。
自己肯定感が低いと、おそらく、何をやってもうまくいかない。
結局、親との関係を自分の中で清算しない限り、一番大切にすべき人との関係も壊してしまう、ということなのかもしれない。