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双子パパの脱サラ日記〜子供との時間を大切にして生きる実証実験〜

テレビ一筋だった39歳。扶養や住宅ローンを抱える中とりあえず脱サラ。このブログでは、赤字生活で始まる無鉄砲な脱サラから事業成功までの過程を包み隠さずリアルタイムでお伝えします。当面の着地点は「好きな時に好きな場所に旅。家族みんなで。時に一人で」。

とある「おいしい物件」①

4月16日(火)

 

先日、内覧したことのある不動産屋から電話が来た。

 

「いい物件がある」

 

彼の声は、少し上ずっていた。

 

本当にいい物件であることは電話口でもうかがい知れた。

 

僕はその場で内覧を申し込み、翌週、見に行った。

 

山形市の中心部からほど近い、山間の集落だった。

 

探し探し現場に向かうと、不動産屋を見つけた。

 

「彼はよくわかりましたね」と声をかけてきた。

 

僕は

「教えていただいた通り来たらわかりました」と

 

相手を軽く持ち上げた上で

 

「早いタイミングでお電話いただきありがとうございます!!」と

 

礼を言った。

 

50がらみの不動産屋は「わかってるじゃねえか」という感じで、にやついた表情を見せた。

 

「物件現場に売り主じゃない車がとまっている」と言った。

 

鉢合わせはまずいようだった。

 

その間僕らは、軽く話をした。

 

彼は、僕との共通の知り合い、Nの名を出した。

 

そして言った。

 

「いろいろあなたのことを聞きましたよ」

 

その声と表情には、親しみのようなものが見て取れた。

 

僕が本気で不動産屋投資に取り組んでいることがわかったのだろう。

 

「何軒くらいみた?」と聞かれた。

 

僕は少しカマをかけて

「10軒ぐらいですね」と、爽やかに答えた。

 

彼は驚きながらも、うれしそうに笑った。

 

続けて

「彼とはいくつ離れているのか?」

と聞いた。

 

僕は一瞬「えっ?そこ知らないの?」と戸惑ったが、

 

隠すことではないだろう、と思い

 

「同い年です」と正直に答えた。

 

彼はそこで何か少し考えているようだった。

 

不動産は、互いに足元を見合いながら、信頼関係を築いていく世界だ。

 

情報の出し様も、何かと神経を使う。

 

そんな会話をしていると、物件に停まっていた車が去ったようだった。

 

不動産屋は、たった今会話をしていたことをすっかり忘れてしまったかのように

「あっ、帰りましたね!!行きましょう!!」と車に乗り込んでしまった。

 

 

そこには売り主がいた。

 

おばあちゃんと60手前ぐらいの娘さんだった。

 

おじいちゃんが亡くなったから手放すことにした、という。

 

平成になってから建築されたということで、状態のいい物件だった。

 

空き家になったのは去年1月ということで、すぐにでも住める状態。

 

問題は3点あった。

 

・トイレが汲み取り

・お風呂の給湯が薪

・売却価格が決まっていない

 

ただ、川のせせらぎが常に聞こえてくる、いいところだった。

 

市内には近いのに、自然ライフを満喫できる。

 

畑も蔵もある。

 

薪も大量に残されていた。

 

好きな物件だった。

 

借り主は(もしくは買い主)を探すのはそれほど難しくない物件だった。

 

不動産屋は

「買いたい価格を示してくれ」と言った。

 

僕は熱いものを胸の中に湧き上がってくるのを実感しながら物件をあとにした。