僕の気持ちは買う方向に固まっていた。
しかし、師匠からは
「もっと慎重になったがほうがいい」とアドバイスを受けていた。
実際、僕は素人なので、前のめりのあまり、何か重要なことを見落としているかもしれない。
そのため、数件内覧した物件の中のベスト物件を、先駆者Nに一緒に見てもらうことになった。
午後4時、僕らは物件に集合した。
結果、Nからは太鼓判を押してもらった。
GOサインだ。
内覧後、彼は今後すべきことを数点教えてくれた。
僕はたまらずメモした(メモした紙をなくさないようにしないと)。
あす、不動産屋に行って、「購入申込書」を提出してくる。
いよいよだ。
「何から手をつければいいんだろう?」というプレッシャーに似た不安と、「いよいよ新しい人生が始まる」というワクワク感が同居している。
僕は僕。
とりあえず、やるべきことを淡々とこなしていこう。
後日談
建物北側のお風呂が傾いていました。窓がぴったり閉まりません。
課税標準額も180万円と、売り値よりもずっとやすかったです。