4月1日(月)
リノベーション物件を「スーモ」や「アットホーム」で探していても、どうもピンとくるものがない。
働いている頃、ネットで検索してみると、
けっこう「おっ!!これいいぞ!!」と思う物件が見つかった。
実際現場まで行って写真に撮った上で、資金調達の計画を立てたりしていた。
しかし、そうした物件は、僕がいろいろ事業計画を練っているうちに、たいていは1ヶ月ほどで姿を消した。
売れるのだ。
そんな物件が、いくつあっただろうか。
「チャンスを逃した」とも言える。
しかし、これは「僕自身の物件を見る目は、あながち節穴ではないことが証明された」と前向きに受け止めることもできる。
素人なりに、住宅や不動産投資(中古物件リノベーション)の本を20冊以上読み、毎日放送の『住人十色』を欠かさずチェックしてきた(よくリノベーション物件を紹介する。大阪の局の番組の方が、東京のものより質が高い傾向にある)。
その中で、ビジネスとして成り立つ物件の見極め方を少しずつ養ってきた、ということなのだろう。
こうして半年以上、山形市を中心に物件を眺め続けた結果わかったのは、
「定期的によい物件は出てくる。焦る必要はない」
ということ。
僕が買うべき時に出会ったよい物件を買えばよい。
そして今、機は熟しつつある。
その時が来ている。
そんな気がする…
というか、今月で学校終わって、ゴールデンウィークからはマジ完全失業者だしな。
ということで、いい物件があれば買いたいと思っているが、前回、山形大学の近くの物件を見てきたが、買うには至らなかった。
他にぜひ見たいというめぼしい物件がない。
そこでふと、「売り土地」を検索してみた。
以前読んだ「まずはアパート一棟、買いなさい!」や「リノベーション投資のヒミツ」で、「上物つきの土地」を探す方法を紹介していたのだ。
「この土地は、今は建物は残っていますがが、解体して更地にしてお渡ししますよ」という物件だ。
むしろ上物が欲しい場合、解体費用分安くなるので、売り主も買い主もうれしい、ということになる。
その「土地検索」で見つけたのが、「伊達城3丁目」物件だった。
内覧を申し込んだ。
当時、いくつかの不動産会社に連絡を入れていた中で、最速で返事が来た会社だった。
後からわかったことだが、その担当者が僕の師匠のイチオシの不動産屋だった。
縁を感じた。
不動産ほど人のつながりが大事な仕事もめずらしい、と聞く。
縁は大事にしたい。
メールで師匠の共通の知り合いであることは伝えてみた。
すると、師匠の人徳のおかげで、さっそく貴重な情報をくれた。
「実はすでにほしいと言っている会社がある。金額は200万を提示され、売り主が渋っている」
そうした旨を、Nに報告すると
「それは貴重な情報だ」という。
人脈ってすごい。
さて、現場で初めてその担当者さんとお会いした。
30代前半〜中盤といったところだろうか。
仕事を人並み以上にこなすのはもちろん、自分なりの世界を築いているいる、という印象だ。
不動産業界ど素人の僕は、初対面でどういう風に接したらいいかわからず、まごついていると、彼はすぐに物件の説明を始めた。
売り主のおじいさんも来ていた。鍵は売り主がもっているようだ。
中は、「ザ・昭和」という感じだった。
全体に古い感じはあるが、小綺麗だった。
畳に土壁。
その方が、むしろリノベーションしやすい。
土台も問題なさそうだ。
Nが気にしていた「下水」も公共下水とつながっているとのこと。
解体するにはもったいない物件だ。
ただ、風呂は床下に水が漏れている可能性があるので、すべて取り替える必要があるだろう、とのことだった。
駐車場も1台分しかないので、もう1台分を増やす必要はある。
逆に、そこを解決すれば、いけるんじゃないだろうか?
家に戻った後、僕はいろいろと計算してみた。
風呂の改修が痛い。
初期投資の回収まで7〜8年は見ないといけないだろう。
やはりここはNに相談しよう。
Nは「250万で売るといってくれているのなら安い」という。
ただ、43坪というのは、更地にしても買い手がなかなかつかないだろうという。
彼は
「風呂を改修せずにその分家賃を下げる」
「ペットOKにして希少価値を出す」
などの提案をしてくれた。
なるほど〜〜〜〜!!!
さすが!!
Nは本当に頭が柔らかい。
「宅建の資格がある」とか、「不動産投資の経験がある」だけでは説明できない〝地頭の良さ〟を感じる。
さらに彼が前回も教えてくれたのが
「実際に始めてみること」
経験値を積むことが大切だということもあるし、今後資金調達していく上で金融機関に対する説得力にもなる、という。
「伊達城」という場所は、7中学区だし刑務所に近いしで、よい印象はなかった。
しかし、この物件は、今通っている学校から目と鼻の先。
担当者も師匠オススメの人。
縁がある。
自宅からも近い。
近くには工業団地や県立中央病院もあり、需要はあるだろう。
「戸建のDIY再生による不動産投資-家族と一緒に楽しくDIYしながら家賃収入を得る法」も基準としているという、実質利回り15%も超える物件。
僕の中で、だんだんと買う方向に傾いている。
何より、早くリノベーションをしたい。
いろいろ試したいことがたくさんある。
うずうずしている。
あした、師匠にも相談してみよう。