起業とはつくづくエネルギーが必要なことのように感じる。
準備が思うように進まないとストレスになる。
思うように進むとやりすぎて疲労蓄積で倒れる。
加減が下手な僕にはなかなか難しい。
そんなわけで過労からくる頭痛に苦しんだが、朝起きるとだいぶよくなっていた。
これなら、きょう1日活動しているうちに頭痛は消えるだろう。
昨日僕は、師匠と会う約束を取り付けていたが、頭痛のせいでキャンセルして、1日延期してもらっていたのだ。
師匠は、以前我が家を途中から担当してくれた方。
住宅メーカー(山形の無添加住宅)とトラブル続きだった僕は、ついに我慢ならず、担当者を替えてもらった。
それが、この師匠となる方だった。
師匠はとうの昔に無添加住宅を退職し、現在は「インダストリアル工務店」でエース1級建築士として活躍されている。
僕は以前、会社を辞めてリノベーションと賃貸収入で生きていくと決めた時、真っ先に頭に浮かんだのがこの師匠だった。
師匠は「ぜひ手伝わせてくれ」と言ってくれた。
僕もぜひ手伝って欲しい、アドバイスをほしい、と思った。
設計、現場に精通しているのはもちろん、何より、人間としての温かみがある。
相手の気持ちを大切にすることができる。
家づくりに絶対欠かせない要素だ。
僕は、いちご大福を手土産に持って、午後4時半ごろに「インダストリアル工務店」の山形支店の事務所を訪ねた。
アメリカンな洒落た事務所だった。
師匠は優しく僕を迎えてくれた。
そして近況を報告しあった。
師匠は相変わらず成長を続けていて、「競合しても負けなくなった」と言っていた。
さすが。
おもしろがって仕事をするから生まれる柔軟な発想と温和な人柄。
今度は僕の番。
去年6月に一緒に見てもらったアパートのリノベーション計画について説明した。
結果。
・僕の中での完成形をはっきりさせる。設計者が曖昧な物件は曖昧な物件にしかならない。
・設計図を完成させる
・予算をきちんと決める
そして彼は聞いた。
「結局何で食べていくのか?工事?」
僕は、一軒家をリノベーションする計画であることを告げた。
結果。
・工事中のトラブルは必ず起こる。解決のためには各業界への人脈。そこは師匠に甘える。
・僕がやろうとしていることをすでにやっている人がいる。寒河江出身の人。今度会わせる。
・いい不動産業者がいる。紹介する(すでに僕がネットを通してやりとりをした事のある人だった)。
・500万円以上の工事は、建設業の許可が必要。そのためには口座に500万円あることを証明する必要あり。
・建設現場は本当に危険。元気を保つのは本当に大切な事。
・心に余裕がないとお客には見透かされる。お客は逃げていく。
・プランニングから引渡しまでにお客さんとの信頼関係は強くなっていく。もはや芸術。
・一人でやれることは限られている。少しずつ協力者、右腕となる人を作っていくべき。紹介できるものは紹介する。
・事務所はイベントスペースとしても使用している。事務所として好きに使っていい。
師匠、本当にありがとうございます。
ものすごく充実した時間でした。
やるべきこともすっきりとしました。
あすからまた、設計図作り頑張ります。